comp.jam
ジャムで編集する comp.JAM
No.00
prologue −JAM "時"
photography : RYO_ma
text : サガワユーイチ
ジャムで編集する
数年前から温めてきた。

伝えたい想い、時間、出会い。 そんな大切にしたいことが塊のように集まってくる中で、どうやって形にしよう。
どんなジャムにしよう。
そんな漠然としたことを考え
時間だけが過ぎていった。
Read in English  

I have been keeping my ideas for new jams to myself for several years. There are the thoughts, time, and encounters that I want to convey. "How can I give shape to the mass of things I want to cherish?", "What kind of jam should I make?" Time just flew by as I thought about such vague thoughts.

 
伝えたい思い
伝えたい思いは押し付けではない。

情報がデジタルな端末で手の中に集まり、
それに振り回される日々の中で
リアルにつながっていく関係性を形にする。
それがパーソナルな情報となる。
表現したい想いだった。

ジャムとは。

僕にとって可能性を秘めた一つの瓶。
大切に育てられた果実の形を変え、手を加え、限りないアイデアをひと瓶に注ぎ込み表現する。ある種のメディアのようでもあり、作品のようでもある。

いろんなコトが集約されたそれは、まさに編集の行為だ。
Read in English  

The thoughts that I want to convey is not an imposition. Information is gathered in our hands through digital devices. In our daily lives, we are swamped by it. During that time, we form relationships that are connected realistically. It becomes personal information. This is what I wanted to express.

What is jam?

For me, it is a jar with potential. I change the shape of the carefully-nurtured fruits, add some touches to them, pour endless ideas into a single jar, and express them. It is like a kind of media or a work of art. It is exactly an act of compiling.

ジャムという言語を読み解くと
さまざまな言葉が出てくる。

ある知り合いから教えてもらった。

JAMとはインドネシア語で ”時”を表す言葉

時間すらも閉じ込めてしまう小さな瓶に過去と未来の想いを託してみたい。

本を開くようにジャムの蓋を開けスプーンですくうその一口と、読み解き紡ぐドキュメントで
その時あなたの手の中に広がるリアルな時間を楽しんでもらいたい。

comp.JAM
僕はジャムで編集する。

心地のいい”時”を。
Read in English  

When you scrutinize the word "jam", you will find a variety of meaning. One of my acquaintances told me that “jam" is the Indonesian word for "time”. I would like to leave my thoughts of the past and future in a small jar that even time is kept in. Open the lid of the jam just like opening a book, and enjoy the real time that spreads in your hands at that moment with a spoonful of jam and the compiled document.

comp.JAM
I compile cherished things in a jar of jam. It is a comfortable "time".

ジャムという言語
サガワユーイチ プロフィール
サガワユーイチ
you-ichi・U LLC代表
スイーツクリエイター/フードプロダクトデザイナー
instagram
HP: https://you-ichi.jp
2011年に "人と食との時間の中で生まれるワクワクした感覚をデザインしていくブランド" you-ichi [ユーイチ] を立ち上げる。
代表的なプロダクト「TOY JAM」をはじめ、デザイン性の高いクリエイティブでワクワクするスイーツを次から次へと生みだす。
生み出したジャムが国内外のコンペティション(味覚審査)にて金賞を受賞するなど、デザインだけでなく味覚の面でも高い評価を得ている。
広島を拠点に日本全国、そして世界に向けて食の新しい価値観を日々提案中。
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